拙著『地震は妖怪 騙された学者たち』を出版した後で、以下の間違いに気がつきました。著者として申し訳ありません。(なお、さらに間違いがありましたら、ご指摘いただければ幸いです)。
 なお、本書の写真は(表紙を含めて)すべて島村英紀が撮影したものです。

ミスプリント

1:後書き 【誤】 なお本書には、この本のために書き下ろした原稿のほか、・・・・かつて講談社の月刊科学雑誌『クオーク』に連載したものと・・・に加筆したものである。

【正】 なお本書は、この本のために書き下ろした原稿のほか、・・・・かつて講談社の月刊科学雑誌『クオーク』に連載したものと・・・の一部に加筆したものである。

【説明】1:は、もともとの文章を編集の最終段階で削ったとき(。で切れていた文章をひとつにしてしまった)に日本語が変になったものです。

2:58頁1行目。最後に「。」をつける。

3:118頁6行目。福井地震(マグニチュード7.1)は1949年ではなく、1948年でした。

4:126頁2行目。「湾岸危機が起こった一九九〇年八月末から」を

「湾岸危機が起こって米国がイラクの空爆を開始する直前の一九九〇年十一月から」に直す。

5:132頁1行目「これらのブレーキのために、地球の自転は、毎年〇・八六秒ほど遅くなっていっている。ほっておくと現在の時計とのズレが大きくなりすぎるので、約一秒ほどずれるたびに、世界で一斉に時計をずらせて合わせているのである。」

正確に言えば、「毎年0.86秒、(人間が標準にした)原子時計からずれていっている」のです。
 地球の自転周期はムラがあるものの、しだいに遅くなっている傾向にあります。この300年間の観測では、地球の自転は、100年間のあいだに、1日の長さ(自転周期)が0.002-0.004秒長くなる程度に遅れていっています。
  つまり、100年間の平均では1日の長さが0.001-0.002秒長くなっていくわけで、100年間、この遅れが積み重なると、 0.001(または0.002)秒 x 365(日) x 100 (年) = 36.5(から73)秒。つまり100年間で一分(平均すると年に1秒近く)も時計がずれてしまうのです。


6:135頁3行目「しかもトンネルは一本では足りない。地面が東西南北、どちらの方向に、どのくらい傾いたかを知るためには、水管傾斜計を三角形に配置しなければならないから、三本のトンネルを掘らなければならないのである。三角形はどんな形をしていてもいい。記録された三つのデータから地面の傾斜角と傾斜方向が計算できるからである。」を

「しかもトンネルは一本では足りない。傾斜計は地面の伸び縮みを精密に測る伸縮計という機械と一緒に設置することが多いのだが、地面がどちらの方向に、どのくらい傾いたり伸び縮みしたりしたかかを知るためには、水管傾斜計や傾斜計を三角形に配置しなければならないから、三本のトンネルを掘らなければならないのだ。三角形はどんな形をしていてもいい。記録されたデータから地面の伸び縮みや、傾斜角と傾斜方向が計算できるからである。」に直す。

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この本の前書きと目次と「各章のポイント」
日本経済新聞『春秋』・北海道新聞読書面『訪問』・日本経済新聞『今を読み解く』・『日刊ゲンダイ』による紹介
この本の中のモノクロ写真をカラーで見てみれば。




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