今月の写真
女川原発は空から見ないと分からないほど隠れた場所にありました

2016年1月末、晴れた日の夕方、札幌から首都圏へ飛んだ。牡鹿半島の上でちょうど雲が切れて、宮城県・女川の町(左下)と東北電力・女川原子力発電所(左上)がよく見えた。飛行機は北から南へ飛んだから、写真では上方が南東方向で牡鹿半島の先になる。先端にある金華山(445 m)は画面の外になる。

この写真で見ると、女川原発は三方を山に囲まれたところに作られていて、女川の町からはもちろん、陸からはとても見えにくいところに作られたことが分かる。

幸い、福島第一原子力発電所よりは海抜の高いところに作られていたので、東日本大震災のときにはフクシマのような事故は起きなかった。左側(東側)に長い防波堤があり、海に面している。この原子力発電所は女川町の南端と南隣の石巻市にまたがって作られた。

東日本大震災(東北地方太平洋沖地震)では、直後のGPS測定で、牡鹿半島は日本でいちばん大きく5.3mも東南方向にずれたことが分かっている。つまり、日本で最も地殻変動が大きかったところだ。女川原発は、以後、5年たったいまでも停止中である。

雪をかぶった中央の山は大六天山という山だ。440mしかないが、金華山に次ぐ牡鹿半島の「第2の高峰」という。山名の「大六天」とは梵語で、天界を指し、漁民が天界(極楽)のような幸せを願って神を祀った山だという。

女川町は人口6000人余。漁業がさかんで、牡蛎や帆立貝、銀鮭などの養殖漁業が盛んなほか、有名な金華山沖漁場が近いことから、暖流・寒流の豊富な魚種が数多く獲れる。サンマの水揚げ量は全国でも有数な漁港だ。牡鹿半島を横切って、ごく狭いところに町があるのが写真から分かる。町役場は湾の北、上の写真では左端にある。すぐ近くまで全線単線で非電化のJR石巻線が来ていて、ここが終点である。なお、石巻線は東日本大震災以後不通になっていたが、2015年3月21日に全線が復旧した。


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