島村英紀の裁判通信・その4
(2006年7月12日に配信)

(第四回公判。北大事務官の証人喚問。傍聴記


地震学者・島村英紀裁判通信4を送ります。

島村英紀の北海道の友人たちが発行している「北海道主体者連合通信 7月号」が届きました。北大の事務官を証人喚問した2006年7月4日の公判を伝えていますので、ご紹介します。

それにしても、2月1日の逮捕以来、すでに160日を越えましたが、いまだに保釈も、家族接見も許可されていません。

島村が踏んでしまった国家の機密(もしかしたら官僚の秘密)は、よほど重大なもので、彼を黙らせるために、あらゆる手段を講じているといえるのかもしれません。

じつに不思議な裁判進行です。

<編集部>


<傍聴記・その1>
1 7月4日(火)4回公判報告
《ドキュメント島村裁判・その2》 06.7.4 

不条理

腰縄に手錠、盟友島村英紀の入廷姿は不条理である。それは彼が大学教授であったり、海底地震研究の第一人者としての姿としても言えるが、友人として許せるものではない。

この裁判の争点は明瞭。島村の作った海底地震計が北海道大学の備品か、島村個人のものかだ。

島村から釧路沖の海底に地震計を置くのだが、地元の高校生に観測の手伝いをしてもらいたいというので紹介したことがある。

それは二十五年くらい前のことだ。この一例だけでも地震計は島村のものだと分かるだろう。

今回の証人は国立大学の事務屋で、あちこち渡り歩き現在は北大に所属している検察側の証人だが、前回の「島村は恩人だ」と本音を吐露したベルゲン大教授と同様、検事にとってはミス人事であるようだ。

証人クボタマナブの弱点は、外国から島村宛に、海底地震計の代金(謝礼?)が振り込まれたときには、北大に在籍していないこと。したがって検事の尋問の、代金の振り込みの際の法や規則を説明は出来ても、実際の運用について島村の非を主張することは出来ない。

証人クボタは、検事の尋問には言い含められたように答えていたが、弁護団の反対尋問が始まると、沈黙が長くなったり、「記憶にありません」が多くなった。

最終的には、海外からの代金振り込みは研究者個人であっても、運用では違法といえない。さらに大学当局は運用面でズサンだったと、検事をガッカリさせて終わった。

いささかでも関係あれば、裁判は楽しい部分もある。

弁護士抜きの泊原発差し止め請求訴訟に関わったのは、わが人生の中で一番の体験だが、島村裁判の行方を決めるのは間違いなく弁護団だろう。

ドキュメント3には、個性豊かな先生達を取り上げることが出来ればと思う。

<傍聴記・その2>
2 7.4裁判傍聴記 

今回はクボタマナブと言う北大の事務官の証言でした。検察は、北大の財産を勝手に売却して個人の口座に入金させ、私有化した事を証言させる事が主な目的でした。

これはあくまでも法規・法令に則った建前論でして、ここを聞いている限りでは、ウーン不利かナーと弱気の虫が蠢いたりもするのですが、弁護側の反対尋問を聞いて、俄然、勇気づけられました。

先ず、久保田学なる者は、昭和38年生まれだと言うことですから、43歳でしょうか。文科省本庁をはじめ、その外郭団体や、国立大学を渡り歩いているのですから、まさしく文科省のエリート事務官僚です。

昨年の4月に赴任したばかりです。そんな人物が北大を代表して、証言者として登場するのですから、普通の世界では「10年早いヨ!」デス。

本当に国家の力・意志が作用している事を実感し、未だに仮釈されない訳が理解出来ました。

第2に、テキが金科玉条としている法規・法令も、現場の実施段階ではかなりいい(良い)加減に、杜撰に行われている事を認めざるを得ない処へ追い込んだことです。

第3には、共同研究費等海外からの金銭の振り込み先は、日銀支店か代理店の大学の口座となっていて、日銀の支店も代理店も無い国からの送金は、「一旦当事者(島村)の口座に入金後、改めて大学に寄付をする事になっている」のですから、島村氏の以前からの反論の論拠が現実に明らかになりました。

慣例として日常的にいたる所で行われていたのでした。

原告側の恣意性がどんどん明らかになっていくのは気持ちの良いものです。

今回は弁護士軍団の活躍が面白かったのでした。全員が反対尋問をし、それぞれの個性が鮮明になりました。ナカナカ頼もしいですよ。

特に最後に尋問した刑事事件専門のチョイ悪オヤジッポイ先生。尾崎弁護士とは180度真逆の、キッタハッタの強そうな、なかなの味を醸していらっしゃる。

島村氏も久保田某の証言の開始直後にニコッとしたのがとても印象的でした。バッカだなーといったところでしょうか

次回は7月14日10時!いよいよ反島村のbQ村井某の登場です! 

いよいよ佳境デス! 面白くなってきました。

その次は機械メーカーからの証人尋問で一応終わる予定で、その辺りに仮釈があるのではないかと言うのが弁護士側の見解のようです。

未だに家族の接見も禁止されています。一日も早い仮釈が望まれます。

徐々に正体を表してきた弁護団。次回はきっと面白いことになると思います。予感! 都合を付けて傍聴に来て下さい。

島村英紀の裁判通信」の目次へ
島村英紀の家宅捜索・逮捕・連行劇
島村英紀の獄中記
海底地震計・海底地震観測とはどのようなものなのだろう
悪妻をもらうと哲学者になれるなら:海底地震学者は「哲学者」になれる
島村英紀のホームページ・本文目次に戻る
島村英紀が書いた「もののあわれ」

誰も書かなかった北海道大学
私を支援してくださっている奈和浩子さんのホームページ



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